公務員試験や就職活動において、間違いなく効かれる可能性が高い質問の1つが長所と短所です。悩む人も多いんですよね。ただ、この長所と短所は、結局理由が大切であって、長所や短所そのものはそこまでこだわっていないのではないか?と思います。よほどのものじゃない限り、例えば、「短所は人のモノをつい盗んでしまうことです」みたいな、人としての信用を大分毀損してしまうようなものじゃなければ良いと思うんですよね。そして、公務員試験や就活における長所、短所の答え方、考え方で大切なのは、すでに話したように理由です。理由が明確か?説得力があるか?というのが大切になります。具体例をあげると、「私の長所は責任感やリーダーシップがあることです。なぜなら、私はゼミ部長をやっていたからです」ということを話したとします。さて、どう感じますか?私は正直言って、あまり響かないのです。というのも、ゼミで、またはサークルなどで部長をやっていたら、責任感やリーダーシップがあるというのは、本当に言えることでしょうか?
ゼミやサークルで部長をやっている人が、全員リーダーシップや責任感があるというのは、そんな真理はないでしょう?ゼミやサークルで部長をやっていたら、責任感やリーダーシップが身につくことは現実的にあると思いますよ?でも、それは身につくことがあるというだけであって、全員がそうとは限りません。また、部長の責任感やリーダーシップというのは、本来は十人十色のはずですが、部長をやっていたから。だけでは、全員同じような責任感やリーダーシップとして映ってしまい、具体性が感じられないのです。あなたという部長はどういう部長なのか?が分からない。漠然とリーダーシップや責任感があるということ分かっても、イマイチ魅力が伝わらない感があると思うのですよね。元々そういったものを備えているから部長をやっているという人も中にはいると思いますが、ここで大切なのは肩書きは理由として乏しい、イマイチ説得力に欠けるということです。こういった理由のときにふさわしいのは、どちらかというと、行動ですね。または実績です。行動というのは、例えば、サークルのメンバーが揉めていたら、双方を呼び出して、互いの意見を聞き、そのうえで妥当な解決策を打ち出し、結果サークルを円満な状態にした。とかであれば、具体的な行動ですし、実際にその部長に責任感やリーダーシップがあると言って良いのではないでしょうか?少なくとも部長をやっているから。よりは部長としてどういう行動をしたか?の方が説得力は増すと思います。
実績というのは、具体的な数値として表せるものが望ましいです。例えば、「私の長所は真面目さ、誠実さです。大学時代に1度も遅刻、欠席をしませんでした」というものがあります。これは大学生活の中で、遅刻や欠席が0だという、明確な根拠になります。遅刻が10回ある人よりも、遅刻が0回の方がより真面目だろうというのは、誰の目から見ても明らかなので、数字を出すのは良いと思います。こういった形で、自分の長所をアピールするときには、具体的な行動や実績で理由付けをした方が良いのではないでしょうか?肩書きはあまりおすすめしません。肩書きを持ち出すことは良いのですが、肩書きだけで終わらないようにしましょう。具体的な行動をや実績を理由に、こういった公務員試験や就活の面接での長所、短所の考え方をしていくと良いと思います。ちなみに短所に関しても、自分の短所が如実に分かるような回答の仕方をすると良いと思います。結局、短所を聞いているのに、それって本当に短所か?と思えるようなものは、面接官の質問を理解できていないんじゃないか?という印象を与えかねませんし、自分を客観的に分析できない。主観に走りがちなんじゃないか?と思われるかもしれないので、短所に関しても、へんな言い方ですが、堂々とアピールできるように、理由をちゃんと明確にしておく必要があります。
ちなみに、先ほど少し言いましたが、人としての信用を毀損するような短所は述べない方が良いです。例えば、面接の長所で責任感があるというのは良いとしても、短所で責任感がないというのは、仕事をする人間としてちょっと致命的な印象を与えかねません。責任感がないという人間を採用する気になれる人はそうはいないかもしれませんね。あとは面接で短所として協調性がない、人見知りというのも、責任感がないほど致命的ではないものの、この人に仕事任せて大丈夫かな?上手くやっていけるかな?という印象が生まれるかもしれません。周りと上手く付き合っていけない人間は、やはりちょっと厳しい面もありそうですから。公務員試験でも就活でも、間違いなく聞かれる長所と短所は何か?という質問の答え方や考え方は非常に難しいものがありますが、採用する側の気持ちを想像すると、なんとなく答え方が見えてくるのではないでしょうか?ある程度避けた方が良いものもあると思うので、それをちゃんと考えながら、この面接での長所と短所は何か?という質問の答え方を考えていきましょう。誰にでも長所、短所はあるので、そういったものに当てはまらないものであれば、どういったものでもある程度は構わないとは思いますが、大切なのはその長所と短所を面接官に印象付けるための理由付けなので、そこをしっかりと意識してやっていってほしいと思います。公務員試験や就活の面接の長所と短所では責任感、協調性、人見知りなどがよくあると思いますが、それらを語るときには特に気をつけた方が良いかもしれません。
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