就職活動で実施されるSPIの試験は、何のためにやるのか？というと、足きりのためとされています。確かに足きりの目的は大きいと思います。ただ、それだけが全てではないのです。足きりの方法は他にいくらでもあるのに、何故SPIを課すのか？という疑問があるからです。これはペーパータイプのSPIでもそうですし、パソコンでやるWEBテストやテストセンター受験の場合も同様だと思います。これらに共通するのはお金がかかるということです。自社で問題を作るにしろ、他者から貰うにしろ、お金がかかります。またはテストセンターや筆記タイプのSPIの場合には会場も必要になったりしますから、やっぱり費用面は大きいです。足きりの方法としては、１番簡単なのは学歴フィルターです。これを使えば、お金は一切かかりません。だから、これが１番楽なのに、SPIをあえて課す理由としては、一応学力を見たいのかな？と思われます。
学歴フィルターを使っても、学力は見られないことはありませんが、AO入試や推薦入試など、その大学相応の学力を持っているのか？疑問を持ってしまうような人たちがいれば、見分けられません。逆にAO入試や推薦入試であっても、自分はその大学相応の学力を持っているというならば、SPIで点数がとれるはずだ！となります。つまり、単純に学力を見たいならば、大学名だけで判断するのではなく、ちゃんと試験を課した方が良いとなるのです。だから、AO入試や推薦入試の人も、SPIでちゃんと点数がとれるならば不利にはならないということかもしれません。しかも、一般入試で入学してきたとしても、そのときの学力が今も維持されているとは限りませんから、最新の学力を見たいのであれば、あえてSPIなどを課した方が良いとなるのではないでしょうか？そもそも学力を見る必要あるのか？という疑問もあるかもしれません。漢字の書き取りや計算ができることが何か仕事と関係あるのか？といえば、必ずしもそうではないでしょう。
ただ、自社の社員には最低限の教養を持っていてもらいたいといった、会社の自己満足的な部分もあるかもしれないです。また、一緒にやる性格検査、適性検査を重視している面もあるかもしれないのです。これは筆記タイプのSPI,WEBテスト、テストセンターいずれの試験でも最後にやるのではないでしょうか？問題を解くわけではないのですが、アンケートに答えるような、そういったものが行われます。この性格検査は、いろいろな質問にはい、いいえ、どちらでもない、といった３択または５択くらいの回答をしていくというもので、その就活生自身のパーソナリティーを明らかにしていくことが目的とされています。必ずしも答えがあるわけではないと思いますが、企業にとって望ましい人材の理想像があるのならば、望ましい結果が存在するのかもしれません。ただ、これはよほどの質問以外は正直に答えていった方が良いと思います。これを企業が課しているということは、これも重要な判断材料になるんですよね。
だから、SPIで結構点数がとれたと思ったのに、選考に落ちてしまったというときには、この性格検査で引っかかっている可能性もあるのです。性格検査は正解が分からないので、面接と一緒ですね。受かっているか？どうかの手応えといったものが存在しません。だから難しいんですよ。SPIに落ちたときに学力を見るほうで落ちたのか？性格検査で落ちたのか？両方が原因なのか？といったことは分かりませんし、仮に性格検査が原因だとしたら、じゃあどう答えていれば受かっていたのか？は確実なことは言えません。こう答えたほうが良いと解説しているサイトもありますけど、それがどこまで合っているのか？は分かりませんから。だから、SPIは意外と難しいんですよ。勉強をすれば良いのはその通りですけど、勉強をしているだけで必ず選考を通過するわけではありませんから。性格検査っていうのも、就活生を悩ませる種の１つでしょうね。SPI自体の目的の１つには足きりというのも一応あることはあると思いますが、それと同じくらいに別の点も見られているんだろうなということです。一応学力も見たいのかな？と。だから、学歴フィルターじゃないのだろうと思います。
SPIをやるには本当に金がかかりますからね。その問題があると、どうしても企業は学歴フィルターにいきがちですが、ちゃんと今の学力をチェックしたいという思惑があれば、SPIをわざわざやるのではないか？と思います。学生からしたら、SPIのためにわざわざ勉強をしないといけないことを考えると、もう学歴フィルターでやってくれよ。と思っている人もいそうですけど、どっちが良いのでしょうかね？テストセンターで受けるやつも自宅で受けるWEBテストもどっちにしろ勉強しないといけないので、就活生からしたら結構面倒に感じる人も多いでしょうね。SPIは多くの企業で今後課されていくと思うので、そういう企業を受けるときのためにあらかじめ準備をしておいた方が良いでしょう。
