センター利用は個別日程の一般入試よりボーダー、難易度が高い
大学受験の一般入試は、近年はいろいろな入試方式が存在していて、訳が分からないという方も多いと思います。確かに一般入試といっても1つじゃないんですよね。推薦入試、AO入試と比較したときの一般入試の違いはすぐに分かると思うんですけど、一般入試の中にも、センター利用、全学部日程とか、あとは個別日程ですね。この3つが混在しているのです。私も3つ全部利用したことがあるのですが、当時も理解するのに時間かかりました。今はセンター利用、全学部日程がかなり多くの大学で実施されているため、これらも上手く使っていかないといけないのです。そのため、従来の一般入試と言われている個別日程の入試に関してももちろんですが、上手くそれ以外の入試方式も利用して、受験を戦っていってください。今回は主にセンター利用について解説しますが、このセンター利用入試は非常に多くの大学が実施しているため、従来は国公立大学を受けない人は関係なかったかもしれませんが、今は私立大学しか受けないという方もかなり関係があります。
センター利用入試の特徴の1つとして言われているのは、ボーダーが高いということです。つまり、合格最低点が高いのです。文系であればだいたい3科目受験のところが多いですが、たまに4科目受験とか、2科目受験とかの大学、学部もあります。また、国語は漢文や古文が出題されない(受けなくて良い)場合もありますし、英語はリスニングの点数は関係ないというケースもあります。その辺の違いもあるので、余計にややこしいのです。大学や学部ごとに受けないといけない科目が違うので、センター利用の出願前には確認しておきましょう。個別日程の場合は、受ける科目が違っても、その時々で変えていくことができるから問題ないんです。ただ、センター利用は出願する全ての大学の試験が1回なので、受ける科目は統一しないといけない。別の言い方をすると受ける科目を統一するか?ある範囲に収まっている大学、学部しか受けられないのです。例えば、国語で現代文のみでOKという大学学部を受けるとすると、現代文しか本番受けないのであれば、古文や漢文が必要なところは受けられません。逆に現代文でOKなところも受けつつ、古文などが課されているところも受けるとなると、古文や漢文までも受けないといけなくなります。
個別日程であれば、試験はそれぞれ独立しているので、現代文だけのところ、古文漢文があるところは、それぞれ現代文のみ受ければ良い。古文漢文も受けないといけない。と分けられますが、センター利用の場合には、古文が必要なところを出願するときには、当然古文まで受けます。さらに現代文のみで良いところを受けても、古文も解かないと(古文の点数は関係ないけど)いけないのです。そういった難しいところがあるんですよね。だから、現代文だけで受けられるところのみ集中して出願するようなやり方をしている受験生もいます。本当はセンター利用で古文や漢文が必要なところも受けたいんだけど、それは一般入試で受けるという作戦もありでしょう。逆に古文や漢文まで受けて、出願するところは、古文漢文が必要なところもあれば、現代文のみで良いところも受けるというのでも構いません。だいたい、こういう問題が生まれるのは国語と英語のリスニングですね。リスニングは独立して行われるので、受けても損は無いので受けてもらいたいと思いますけどね。国語の場合は、どこまで受けるか?というので制限時間にかかわってくるわけです。古文や漢文も同じ時間内に行われるので、現代文のみだと楽だが、古文や漢文まで解くと、それだけ時間が切迫して点数にも影響しますからね。だから、本番で解くべきか?というのが問題になるのです。
話を元に戻すと、センター利用のボーダーは、上位大学ほど高く感じて、そうじゃない大学ほど低く感じるような気がします。例えば、MARCHにセンター利用入試で受かろうとすると、だいたい85%前後必要です。でも、大東亜帝国くらいになると、60%前後くらいじゃないでしょうか?3科目でこの数字です。センター試験は問題は難しくないものの、3科目で9割近い数字をとらないといけないのは相当厳しいです。だから、この場合は問題は難しいが、ボーダーが6割前後くらいまで下がる個別日程の方が受かりやすいといえると思います。そして、センター試験で6割と言うのは、個別に低よりも間違いなく受かりやすいと思う。ちゃんと対策をすれば。だから、レベルの高い大学ほど個別日程の方が難易度は低く、そうじゃない大学の方がセンター利用の方が受かりやすいといえると思います。センター利用は、問題は簡単なのである程度の点数はとれますよ。だから6割、7割くらいはなんとかいけると思います。ただ、8割以上とかになると、やっぱり簡単といっても試験は試験なので、やっぱり上手くいかない問題がどうしても生まれてしまって、思うようにとれないこともあり、8割以上をとるというのは、やはり難易度がぐっと上がります。センター試験も全部が全部問題が簡単というわけではありませんから。
そういうわけである一定のランクまでの大学、学部であれば、センター利用の方が受かるのは簡単じゃないか?と思いますが、それより上になると一般入試の個別日程の方が可能性は上がりそうです。だから、そのことを踏まえてセンター試験に臨んで欲しい思いますが、出願する大学は個別日程と同様に慎重になりましょう。日程が同じところは2つ以上受けられないという制約はありませんが、予備校のホームページとかに載っている各大学、学部の合格点、ボーダーについてよくチェックし、自分の今の実力ならどれくらいの割合をとれそうか?マーク模試を受けていればある程度予想がつくと思うので、それを踏まえて受ける大学エラでいきましょう。全体的にいうと、センター利用入試で受かるには一般入試よりも難しいということが言えるかもしれません。それはどうしてもセンター試験の対策は二の次になってしまうからです。私立大学を受ける人は、どうしても赤本をやるにしても自分が受ける大学の過去問対策がメインで、センター試験の過去問対策はそこまで時間をとれないでしょうし、センター試験独特の試験対策も全くやらないことはないにしてもそんなに時間をとれない。あくまでも私立大学の個別に日程に通用するための勉強をしてきたと思うので、時間のかけ方が多ければ、そりゃセンター試験でもそこそこの成績を残しやすいですが、あまり時間をかけられていない人が多いのではないか?と思うので、これはしょうがないと思います。メインは個別に日程の一般入試ですし、こちらで受けたい大学を一気に受ける人も多いですから、センター利用は受ける意味は十分ありますが、行きたい大学にここで受かるのはやっぱり難しいと思います。